Case Study

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医療系アプリケーションのデザインルール制作

デザインフィロソフィーに沿った、未来のグラフィックの方向性を検討

STEP 1

ビジネスの変革に伴うデザインルール作成のご依頼

コンシューマ向け医療機器を製造しているメーカーのデザインセンター様より、ビジネスドメインがBtoCからBtoBへ業務拡大することから、UIのデザインルールを見直しする必要があるとのお話を頂きました。

既存の製品・アプリの画面デザインは、コンシューマ向けに「優しさ」を感じさせるデザインが中心です。アイコンなどのフォルムは、曲線的なシルエットを採用し、カラーは暖色系でコントラストを抑えたデザインになっています。

お客様のフィロソフィである「ユーザー視点に立ったデザイン」は維持しつつ、時代の変化に合わせたデザインルールの改定を共に行うこととなりました。

アプリケーションの開発デザイン

STEP 2

デザインルールの方向性検討

まずはデザインのトレンドを調査し、色・アイコン・グラフなどのグラフィック要素ごとに評価や協議を重ねました。医療機器において、正確な情報提供、信頼感のある見せ方、誰にでも迷うことなく使える操作性は、とても大事です。これらを踏まえたルールの方向性を以下のように見出しました。

測定結果など精度を確保し正確なデータを提供できるデザイン。

誤解を招かず意図しない操作を防ぎ、安心感を与えるデザイン。

ユーザーが説明なしで理解し、直感的に操作出るデザイン。

大事にしているポイント

STEP 3

デザインルールの作成

デザインにおける方向性「正確性/信頼性/直感性」を表現するため、具体的なイメージとして「心電の測定・結果」の画面デザインを作成して検証しました。

グラフ類は病院等にある心電図のイメージに倣い、細いラインや細身のフォントを使用し、正確で精緻な印象に。レイアウトは、マージンを一定に保ち、グリッドに沿って文字や要素を配置することで視認性を高くし、信頼感のある表現に。アイコンやボタン類は、シンプルな表現に。文字や数字は、できるだけ大きくし、直感的に理解できるよう調整。各グラフィックの要素をまとめ、新たな画面作成時の指針となるデザインルールの作成を行いました。

デザインルールはユーザーの利便性を向上させ、ブランドの一貫性を保ちながら、最新の技術やトレンドに適応するための重要なツールになります。定期的に見直し、進化させることで、より使いやすく、魅力的なデザインを維持し続けることができます。

弊社では、デザインルールの作成も柔軟に対応しております。
ご用命の際はお気軽にお問い合わせください。

デザインルールの作成